げっぷ

新聞を読んでいたら地球温暖化についての記事が載っていた。

なんでもその記事によると、羊や牛の「げっぷ」が地球温暖化の原因のかなりの割合を占めているのだという。

羊、牛、ヤギなどの「反芻(はんすう)動物」は、胃で餌を分解する際にメタンガスを発生させ、その9割以上をげっぷ、残りをおならで出すらしい。

わたしは最初この記事を読んだ時、思わず笑ってしまったのだけど、メタンガスは温室効果二酸化炭素のなんと25倍(!)もあるらしく、全然笑い事ではないそうだ。

牧畜の本場でもあるニュージランドでは、羊のげっぷの排出量についての研究が進んでいる。

外見上はまったく同じに見えても、羊の中にはげっぷ(=メタンガス)の『高排出羊』と『低排出羊』がいるらしく、いかにげっぷをしない低排出羊を多く産み出すかに国を挙げて取組んでいる。

その基準に倣うと、低排出羊は「エコ度」が高いため、優秀な羊として見なされるということだ。

げっぷが多いか少ないかで、自らの優劣を決められてしまうなんて羊もたまったもんじゃないだろう。

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(これは神戸どうぶつ王国の羊)

偉大な王

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昼頃にメリケンパークでやっていた『西日本最大のインドの祭典』ことインディア・メーラーに行った。

本当に冷やかし気分でいったので、カレーは食べずにインドビールを一杯だけ飲んだ。

マハラジャ』という名のビールだった。

マハラジャ、と聞くとそこはかとなくインド感はあるものの、そういえば意味知らんなぁ、と思い調べてみたところサンスクリット語で「偉大な王」を意味する言葉らしい。

マハラジャの意味に気を良くしたわたしは、まるで主催者にでもなったかのような気分で、祭りを楽しむ人々をビールを飲みながらのんびりと眺めていたのだけれど、気づいたら前腕がめちゃくちゃ日焼けしていて結構凹んだ。

この日は台風一過の影響なのか、尋常ではない快晴だった。

  

そのあと少し西に歩いてから、知人と『中畑商店』というその筋では有名なホルモン屋で飲んだ。なんとホルモン一串50円。

調子に乗ってホルモンを10本以上は食べてしまった。

この日もわたしは人の悪口ばかり言っていた気がする。

帰宅後、水を浴びてシャキッとしたつもりだったが、本を読んでいる内にいつの間にか寝てしまった。昼酒を飲むといつもこうだ。

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戦力外通告

夕方からサウナに行った。久々に三時間ほど黙々と入った。

この日もサウナではわたしの大嫌いなクイズ番組が流れていてうんざりした。

サウナでクイズ番組が流れていると「頼むからわたしに問うてくれるな」という気分に心底なる。風呂に入りに来ているのに、どうして試されないといけないのか、とモヤモヤしてしまう。

しばらく耐えていたが、全然他の客がこないもんだからもう別にええやろと思い、番台でおっさんからリモコンを借りて消音にした。

どうも、千円以上するようなちょっと良いサウナとかに行くと「サウナは無音」という常識があるっぽいのだけど、わたしはそういう高級な店と縁がないのでよくわからない。

風呂から上がって、気分良くスマホを見ていたら阪神のとある選手が戦力外通告になったというニュースを見た。この一年、その選手が二軍でそれなりの数字を残しているにもかかわらず、全然一軍に上げてもらえていないことは知っていたので、なんだかイヤな予感はしていた。

わたしより若い選手だった。

せっかくサウナで頭を空っぽにしたのに「戦力外通告」という強い言葉が妙に頭にこびりついてしまった。

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金木犀と火鍋

自宅の庭の金木犀が一気に咲いた。

一昨日くらいから薄い白っぽい花が目立ちはじめたな〜と思っていたら、今朝起きると花びらが完全にオレンジ色に変化していてびっくりした。

近所を歩いてみたところ、どこの家の金木犀もやはり開花していた。

これはずっと思っていることなのだけれど、桜なんかは近所でも木によって開花時期が結構バラバラな気がするのだが、金木犀に関しては毎年開花時期が完全に一日単位で一致している気がする。

我が家のせいぜい半径数百メートル以内の話ではあるが、示し合わせたかのように毎年同じ日にどこの家の金木犀も一斉に咲き、数日間はあたり一面にあの特徴ある香りがふぅっと漂っている。

 

夜は父と父の友人と一緒に渝川(ゆせん)という店に行った。

ここは神戸でも珍しい四川風の火鍋屋で、去年板宿にオープンして以降、わたしと父は通いまくっている。(母や妹は辛さについていけず途中から脱落)。

この日も相変わらず美味しかったのだが、体調がそこまで良くなかったのと、酒を調子に乗って飲みすぎたせいで、帰りに突然もよおしてしまい全部吐いてしまった。

それはそれは人生で一番「麻辣」で痺れるゲロであった。

非常に勿体ないことをしてしまったので、明日にでももう一度食べに行きたい。

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串カツとぼんちおさむ

夜に梅田の串カツ屋『松葉』に行った。

今年の前半くらいに異常に串カツにハマっていた時期がある。

 

週替わり みんなの日記 檀上遼 さん (ライター/文筆家)~前編~ – OURS.KARIGURASHI MAGAZINE

 

最終的には通いすぎてちょっと飽きてしまい、しばらく足が遠のいていたのだけれど、この日数ヶ月ぶりに行くことした。

店内は相変わらずぎゅうぎゅうの大盛況だったが、ここでは不思議と落ち着いて食べることができる。

実はこの日、松葉に行きたかった理由として、先月行った新世界の串カツ屋があまりにも微妙だったから、というのがあった。

遠方からわたしに会いに来てくれた友人と一緒に大阪の新世界に行ったのだが、数年ぶりに訪れた新世界は以前とすっかり変わってしまっていて、活気もないし、何を食うにも結構な金がかかってしまって、色々残念だったのだ。

信州に住んでいるその友人は初の新世界だったため、わたしはベタな関西感を味あわせてあげようと企んでいたのに、なんだかパッとしない感じで終わってしまい申し訳なかった。

 

この日久しぶりに訪れた松葉はじゅうぶん間(ま)を空けたこともあって、最高だった。

今度、またその友人が来た際には是非連れてきてあげたい。

店を出たら、なぜかぼんちおさむ師匠がいたのでミーハー全開で一緒に写真を撮ってもらった。梅田の方が案外ベタな大阪感は残ってるのかもしれない。

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チャラ男からの電話

とつぜん、十月もあっという間に一週間が過ぎようとしていることに気づいて愕然とした。

夜はせめてなにか生産的なことをしようと思ってチキンビリヤニを作った。

いつもなんとなく圧力鍋で作っていたのだけれど、この日は無水鍋を使ってみたところとても上手くいった。今まで自分で作ったビリヤニの中で一番くらいの出来だったのではないか。両親も美味い美味いと言って食べていたから良かった。

 

夜中に大学時代のなぜか仲が良かったチャラ男の友人から電話があった。

まともに話したのは5年ぶりくらい。彼も実家暮らしだ。

同世代でわたし以外に実家暮らしの男の知り合いはそうそういないので、良くも悪くも気楽にだらだらと話せた。とりあえず、お互い色々あるとは思うが元気そうでよかった。

 「はんぱない」

 そういえば、最近も流行ったこの言葉を生まれて初めて聞いたのは、19歳の時に大学で出会った彼の口からだった。15年くらい前の話。

チャラ男は新宿生まれ新宿育ちだった。

わたしは東京から関西に戻ってもう3年ほどになるので、電話越しに彼のバリバリの関東弁を聞いているとなんだかすごく懐かしい感じがした。

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実家だとどんなに素敵な料理を作ってもオシャレに撮るのは難しい

バンクシーを盗んだ男

神戸アートビレッジセンターで上映中の『バンクシーを盗んだ男』を見た。

珍しく感想を書いてみることにする。ちょっと縁あってこの映画を見ることになったのだけれど、実は正直なことを言うとわたしはバンクシーのことはあんまり興味がなかった。というよりも、苦手だった。バンクシーを扱った過去二作品も意識的にスルーしていたほどだ。

さらに言うと、バンクシーは10年ほど前に、わたしが敬愛するパリス・ヒルトンを侮辱した過去(全英各都市48の店舗に並べられていたパリスの歌手デビューCD500枚を勝手に自作のCDと置き換えるパフォーマンスという名の蛮行)があり

『なんだァ?てめぇ……』

という思いを、彼には常々抱いていたくらいなのだ。

 

で、前知識なしでこの映画を見たのだが、結論から言うとそんなアンチバンクシー?気味の人にこそ是非この作品を見てもらいたいと思った。

 バンクシーパレスチナ自治区イスラエルを分断する「分離壁」に描いたグラフィティをめぐって、様々な立場の人間が一言言わせろと言わんばかりに大量に出てくる。作品を壁ごと切り抜いてeBayで売り飛ばす奴や、その行為を批判する者、肯定する者、そもそもバンクシーはもう終わってるっしょとのたまう地元の若手アーティストなど……。

どの立場の人間の言い分にも一理あるような気がしてくるのが面白い。なんというか「そのカオティックな状況こそがバンクシーの狙いなのだ」という感じでもなくて、流石にバンクシーも壁ごと切り抜かれた上に売り飛ばされる(重さなんと4トン!)とは思ってなかったんじゃないか、という雰囲気が全編漂っているのが、ただのバンクシー万歳映画でもないんやなぁ〜と個人的には楽しめた。

きっとパリスも良い映画だと言ってくれるんじゃないかと思う。

 

パレスチナ問題、と聞くとちょっと身構えてしまう方もいるかもしれないけれど、一つのアーティストの行為をめぐって、世界が動いていく様子を丁寧に記録した良いドキュメンタリー作品だと思った。

久々にkavcに行って新開地辺りをうろつくのも楽しかった。

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愛しのビントロング

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ビントロングが好きだ。

「ビントロングってなんやねん」と思われる方もいるかもしれないので一応説明すると、ビントロングとは東南アジアに生息するジャコウネコ科最大の動物のことである。

わたしはこの動物のことが昔からなぜか好きなのだが、神戸どうぶつ王国で今年ベビーが三匹も生まれたということで見に行ってきた(見に行ったのは7月上旬で少し前のことになるが、記録として残しておくことにする)。

このビントロングという動物は好みの別れる見た目をしていて、人によっては怖いと思う人も多いようである。

というより、いくらわたしがビントロングの良さを力説してもあまり同意してもらえないことも多い。

わたしは初めてこの動物を知ったときから「なんて素敵な動物なんだろう……」と一瞬で心をわしづかみにされてしまったのだが(そもそも『ビントロング』という名前の響きが良い)、日本ではまだまだこの動物の知名度が低い気がするので、ここで勝手に紹介しておこうと思う。

我が家は『日本一アニマルプラネットを見る家』を自称しているので、最新のアニマルプラネットから得たビントロング情報をここでざっくりと紹介すると

 

・樹上性で木登りが非常に得意。

・食性は雑食。

・哺乳類の中でも猿を除けば数少ない、尻尾を木に上手く巻き付けながら移動することのできる動物。

・爪を半分近く引っ込めることができ、手首も非常に柔軟なため、頭を下向きにした状態でも木の登り降りができる。

 

……などの特徴が挙げられる。

ちなみに「ビントロング(binturong)」は学名で、和名では「クマネコ」あるいは「ジャコウクマネコ」という。英語名は「bearcat」。

ただし中国語で「熊猫」といえばパンダのことであり、中国語でビントロングは「熊狸」という。

たらたらと書いてしまったが、動物の名前が各言語でどう呼称されているかという話は面白い。

とにかく「熊」っぽくて「猫」っぽいけれども、それでいて「狸」っぽくもあるという、なんとも形容しがたい容姿をしていることがその名前からもうかがえる。

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 どこに行くにもお母さんに着いていくベビー

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f:id:xiaobingdu:20181004132229j:plain木登りは子供の時点でかなり上手い 

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どう考えても可愛い!

萬歳湯

台風一過。

やはり昨日の台風は前回と比べるとそこまでではなかった模様。

なんかおもろいもん打ち上げられてないかな? と午前中に一瞬だけ須磨海岸に寄ったのだけれど、全然たいしたものはなかったので、今回は海もそこまで荒れていなかったのかもしれない。

 

夜にいつも通っている銭湯に行った。

サウナ込みのチケットを買って番台でおっさんに渡したところで「サウナ今壊れてんねん」と告げられた。一瞬、えぇ…と思ったけれども「大丈夫ですよ」と言ってサウナ分の差額を返してもらって、入浴することにした。

しかし服を脱ごうとしたところで、いやいやサウナに入りにきたんやろ俺は……という気持ちが湧き上がってきたので、やはり出ることにした。番台でその旨を告げ、お金を返してもらったが、明らかにおっさんが不機嫌だった。

こんなにしょちゅう通ってるのに、たったいちどの翻意でここまでうんざりされるとは思っていなかったので悲しかった。

 

しかし、そこからギリギリ持ち直せる気力がこの日のわたしにはあったので、これはええチャンスと思い直し、以前から気になっていた別の銭湯に繰り出すことにした。

新長田の萬歳湯という銭湯に行ったのだけれど、なかなか良かった。

サウナでテレビ、しかもわたしがこの世で最も嫌いなものの一つであるクイズ番組が流れていたのが残念だったが、温度もかなり高く、水風呂もよく冷えていたので満足感はあった。

風呂から上がってからチューハイを飲んだ。店の人が作ってくれる結構ちゃんとしたチューハイであった。

ダイエットを開始したはずなのに酒ばかり飲んでしまっている。

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台風当日

台風が来るということで一日中家にいた。

電車も昼の時点でほとんど運休してしまった。

ずっとダラダラしていたが、やはり低気圧の影響かダウナー気味で、なんとなく夕方の時点で気持ちが切れてしまいソウルマッコリを飲み始めてしまった。この酒は安いし美味いしで文句がない。

空きっ腹に飲んだもんだからすぐに酔っ払ってしまったけれど、あんまり良い酔い方ではないなと思った。

 

この日は夜にRIZINの地上波の放送があった。

ボブ・サップvs大砂嵐は心の底からうんざりした。一周回ってあの試合を評価する向きもあるようだけど、わたしはやっぱりあの試合はなしだと思う。

大砂嵐よりよっぽど戦闘竜の方が真剣に総合に取組んでいたなーと思いながら見ていた。

山本美憂選手は前回の試合に引き続き成長度合いがすごかった。動きがどんどんKIDに似ていっている。勝ってホッとした。

目当ての那須川天心vs堀口恭司は普通にやっぱりすごかった。堀口が金的をくらって失速してしまうところまで、師匠のKIDと同じ(KIDも魔娑斗に金的をくらい失速した)だった。

結果的には、堀口の株も下がらず一安心という感じ。

全試合について語れるけども、そんなことをここで書いてもしょうがないので、このあたりにする。

 

台風、ひょっとして思ったほどじゃない……?と思いながら寝た。

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