愛しのビントロング
ビントロングが好きだ。
「ビントロングってなんやねん」と思われる方もいるかもしれないので一応説明すると、ビントロングとは東南アジアに生息するジャコウネコ科最大の動物のことである。
わたしはこの動物のことが昔からなぜか好きなのだが、神戸どうぶつ王国で今年ベビーが三匹も生まれたということで見に行ってきた(見に行ったのは7月上旬で少し前のことになるが、記録として残しておくことにする)。
このビントロングという動物は好みの別れる見た目をしていて、人によっては怖いと思う人も多いようである。
というより、いくらわたしがビントロングの良さを力説してもあまり同意してもらえないことも多い。
わたしは初めてこの動物を知ったときから「なんて素敵な動物なんだろう……」と一瞬で心をわしづかみにされてしまったのだが(そもそも『ビントロング』という名前の響きが良い)、日本ではまだまだこの動物の知名度が低い気がするので、ここで勝手に紹介しておこうと思う。
我が家は『日本一アニマルプラネットを見る家』を自称しているので、最新のアニマルプラネットから得たビントロング情報をここでざっくりと紹介すると
・樹上性で木登りが非常に得意。
・食性は雑食。
・哺乳類の中でも猿を除けば数少ない、尻尾を木に上手く巻き付けながら移動することのできる動物。
・爪を半分近く引っ込めることができ、手首も非常に柔軟なため、頭を下向きにした状態でも木の登り降りができる。
……などの特徴が挙げられる。
ちなみに「ビントロング(binturong)」は学名で、和名では「クマネコ」あるいは「ジャコウクマネコ」という。英語名は「bearcat」。
ただし中国語で「熊猫」といえばパンダのことであり、中国語でビントロングは「熊狸」という。
たらたらと書いてしまったが、動物の名前が各言語でどう呼称されているかという話は面白い。
とにかく「熊」っぽくて「猫」っぽいけれども、それでいて「狸」っぽくもあるという、なんとも形容しがたい容姿をしていることがその名前からもうかがえる。
どこに行くにもお母さんに着いていくベビー
木登りは子供の時点でかなり上手い
どう考えても可愛い!