カフェインレス

最近カフェインレスのコーヒーを家でよく飲んでいる。

わたしは二十代の頃はあまりコーヒーを飲まなかったのだけど、三十路を超えたくらいからとつぜんコーヒーに目覚めた。就寝直前にコーヒーを飲んでも平気で寝れたりする体質なこともあって、この数年は昼夜を問わず四六時中いつでもガブガブと飲んでいた。

だが、ここ数ヶ月でカフェインの副作用が気になるようになってきた。

というのも、相変わらず夜に飲もうが寝れることは寝れるのだが、モヤモヤしている気分の時なんかにコーヒーを飲むと、そのモヤモヤがやたらと強まったり、もしくは急に気持ちがソワソワして落ち着かなくなったりするようになったのだ。

わたしは思った。

「これは単純にカフェインのとり過ぎだな……」と。

そういうわけでネスカフェゴールドブレンドのカフェインレスコーヒーを試しに買って最近は飲んでみているのだが、これが結構良い気がする。

起床後の頭がボーッとしているときにコーヒーを飲んで強制的に目を覚ます、というのを何年もやっていたのだけれど、なんだがカフェイン中毒になってるんじゃないか、というような感覚も心のどこかであったので、今は週の半分くらいは朝はカフェインレスを飲むようにしている。

この数ヶ月間、家でコーヒーを飲む直前に「またソワソワしたらどうしよう……」という不安を感じるときもたまにあるくらいだったので、精神衛生的にも気軽に飲めるカフェインレスコーヒーの存在はとてもありがたい。

 

……という話をこないだアーユルヴェーダの勉強をしている友人に話した。

するとその友人から『ブラックじゃなくて牛乳と砂糖も入れた方がいいよ』という助言をもらった。なんでも、アーユルヴェーダ的には牛乳や砂糖には気持ちを落ち着かせる効果があるのだという。

その話を聞いて以来、自宅ではカフェインレスコーヒーか、普通のコーヒーを淹れる時もカフェオレにすることが増えた。

実際に自らの体内でどういうことが起こっているかは知る由もないが、 そういった感じで最近はまた安心してコーヒーを楽しめるようになった。

プラシーボも多分にあるかもしれないけれど、以前よりコーヒーに依存していない気がするので満足している。