ブルーボトル

今年の7月に神戸旧居留地にできた「ブルーボトルコーヒー神戸カフェ」に初めて行った。関西では京都に続いて2店舗目の出店らしい。

2015年に東京の清澄白河に日本第1号店がオープンした際に、そのニュースを「へー」といった感じで見ていたのを覚えている。

わたしとは縁がなさそうだな、と思っていたブルーボトルコーヒーだったが、その後の三年間で二回ほど訪れることになった。それも日本ではなく海外で。一度目はサンフランシスコで二度目はニューヨークだった。

『一度目はサンフランシスコで二度目はニューヨークだった』だなんて、自分で書いていても思わずゾワゾワしてしまうが、残念ながらそれは、アメリカに住む親族の葬式に参列するためにアメリカを訪れる機会がこの三年間で二回あったからで、つまり全然ウキウキの旅行気分で訪れたわけではなかった。

そんなわけでとくだん期待するでもなく、アメリカの地において人生初のブルーボトルコーヒーを訪れることになったのだが、その際の店員さんの対応が毎回とても素晴らしかったため、単純なわたしは一気にブルーボトルファンになってしまったのだった。

わたしがあまり英語が堪能ではないと気づいた瞬間に、話す速度を緩めてくれた店員さんや、カメラを触っていると席まで来て「どっから来たの?」と話しかけてくれた店員さんのことを今でもよく覚えている。

ブルーボトルもそうだが、スタバやマクドナルドなどのアメリカ資本主義の権化のような大企業に対して、ときに身構えてしまうこともあるけれど、そこで働いてる一人一人の従業員たちとそれとは当然また別問題なわけで、わたしはそのとき飲んだコーヒーの味のことはもうあまり覚えていないが、店員さんたちと交わしたやりとりのことは素敵な思い出として胸に刻まれている。

この日訪れたブルーボトルコーヒー神戸カフェがどのくらい神戸に根付くかはまだわからないけれど、頑張ってほしいと思う。

 

帰りに小雨が降る中、メリケンパークまで歩いてみたら、ベタベタな神戸感満載のいかにもなおっさん写真を撮ってしまったのでここに掲載しておく。

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